しめ縄飾り

お正月になると、玄関に「注連縄(しめなわ)」が飾られている光景を見かけます。
日本では古くから「注連縄」をお正月に飾る風習があります。

注連飾り・注連縄飾りは、神社等で飾られる「注連縄」の小型版に装飾を加えたもので、「注連縄」に邪気を払い神域を示す紙垂(しで)をはじめ、子孫の連続を象徴する橙などを装飾したものです。

大相撲の最高位の大関の中で、選ばれた特別な力士だけが締めることができる横綱も「注連縄」です。

起源は遠く神話の世界に書かれており、天照大御神が天岩屋戸(あまのいわやと)から出た際、二度と天岩戸に入れないよう「注連縄」で戸を塞いだのが起源とされています。

お正月は年神さまを招き、良い年となるよう願う行事です。
「注連縄」を飾ることで「我が家は神様を迎えるのにふさわしい場所」であることを示しますので、玄関に飾るのが一般的です。

現在では、玉飾り・輪飾りと言って、「注連縄」を輪にして飾り付けをしたものを多く見ます。

飾り始めは地域によって異なりますが、12月28日までに飾られることが多くなっています。
飾りを外す日も地域によって異なり、1月7日に七草がゆを食べた後や1月15日の小正月時に外し、「どんど焼き」で焼くのが一般的です。


習慣として残っているものには、必ず意味が込められています。
特に正月期間にはたくさんの習慣が残されていますので、どんな意味があるのかを意識してみると、先人たちの想いを理解することができるようになるかもしれません。