「神道」は、日本人の暮らしの中から生まれた信仰です。
万物(存在するもの全て)に霊魂が宿っているという考え方であり、「八百万(やおよろず)の神」と表現しています。
「八百万(やおよろず)」とは、「無限に近いたくさん」の意味があります。
「八百屋」は、「たくさんの物を扱うお店」という意味になります。
古代から培われてきた日本人の叡智や価値観が生活の中に溶け込んでいるのが「神道」と言えます。
例えば、日本人の主食はお米で「ご飯」と呼び、茶碗に入れて食べます。
「ご飯の食べ終わりは、一粒残さずきれいに完食しなければお米にも失礼」と言った価値観に基づく「躾」がされています。
「たとえ小さなことであっても、大切に扱うこと」
を伝えています。
小さいことや軽視されがちなことであっても、込められた意味を深く考え、尊重する、と言った価値観の表れです。
「神は細部に宿る」
と言い、細部にまで意識を向けることの大切さも伝えています。
お米の一粒にも「礼節」をもって接することを自然に行っています。