「古事記」は、712年に編纂されたもので、天地開闢 (日本神話)から推古天皇の記事を書いています。
一般に現存する日本最古の歴史書であるともされています。
「古事記」の伝える世界観についてお伝えします。
日本は統計上、「無宗教」を自覚する人の割合が多い国ですが、神が存在しないとする「無神論」とは異なります。
日本での「神」は「God」ではなく、「自然の理」といった意味で使われます。
天地がどのように創られたか?は書かれていない
天地が初めて現れた時に、最初の神が成ったことを記しているだけです。
天地=宇宙空間。
宇宙空間は神が創造したものではなく、創造された後に神々が現れたと伝えています。
神が成る様子が描写されている
八百万の神として、どのような順にどのような背景で成ったのか?を伝えています。
神も不完全であり成長する
唯一絶対ではなく、神も不完全であり、成長する様子が描写されています。
「天照大御神」も、成長していく姿が描かれています。
「しらす」と「うしはく」
「国譲り神話」の部分に書かれています。
- 「しらす」
情報を共有化し互いに必要な役割を定め、みんなで一致団結・協力して国造りをする統治 - 「うしはく」
領土領民を私的に支配してその上に君臨する統治
といった意味になります。
残念ながら、古事記の成立年は学校教育で教えられていますが、その内容について教えられる機会はありません。
日本最古の歴史書・神話として「古事記」を読んでみること、おすすめです。