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今回は、「成長は曲線」について武学の視点でお伝えします。
上の図は、「時間の経過に伴う、成長度合い」のグラフ、です。
多くの方・・・感覚的ではありますが、およそ95%の方は、
「イメージ上の成長」のとおりの、
「正比例の直線で成長する」、と思われています。
ところが、「実際の成長」は、
「反比例の曲線」であり、「複利計算」です。
最初のうちは、地を這うような上昇しかしていきません。
つまり、
変化(成長)をほとんど感じることがない、のです。
この結果、何が起こりやすくなるか?なのですが、
想定する成長直線と実際の成長曲線の間に「ギャップ」が生じ、
「自分って駄目だなあ」
や
「これを学んでも成長しない」
ということで、他の何かを探しに出かけたりします。
実際は、
外面に変化が生じるのではなく、
植えたタネが発芽するために冬を越すのと同じように、
内側では外面に発現する準備をしているのです。
「発芽するまで」は、成長を外面で実感することはほとんどないのです。
この、
「発芽する時点」を「閾値(しきいち・いきち)」と言います。
「閾値」を超えるまでは、ほとんど変化を感じることはないのです。
武学オンライン講座では、
「1日5秒の礼の習慣化」を行っていただきます。
閾値ポイントは2か所あります。
「満中陰」:49日
「満中陽」:100日
※人により誤差がありますし、そうならない場合は後述します。
「満中陰」では、「なんとなく変化しているような感じ」
となり、
「満中陽」では、「確かに変化している」
を実感します。
複利計算なのであり、毎日10%成長せよ!と言われてもプレッシャー(ストレス)に感じることがあるかもしれませんが、
毎日1%ずつではどうでしょうか?
毎日1%ずつ成長していく複利計算は、次のとおりです。
今日を「1」とすると、30日後には「約1.3倍(3割増し)」になっている(成長している)ということです。
ちなみに・・・
満中陰では約1.6倍
満中陽では約2.7倍
になります。
しかしながら、この複利計算では注意しなければならない点があります。
大前提が毎日成長し続けること
であり、1日休むとよくて「1.0」、通常は休んだことによるストレスが発生しますので、「0.9」の掛け算が間に入ることになるのです。
数日休み続けると、0.9×0.9・・・のべき乗計算が入ることとなりますので、「1」を割り込むことすら起こり得ます。
さらに・・・
「成長」だけではなく「衰退」にも当てはまります。
あまり好ましい事象ではありませんが、
不祥事と呼ばれることに対して、
改善をしないままでいると、
「閾値」を超えた時に、一氣に事象として噴出してくる、
ということです。
つまり、マイナス成長にも当てはめることができるのです。
成長の習慣化をできるようになると、
1年後には「約36倍」になるのですから、
振り返って見た時に
「こんなに高みに昇ってきたのか!」と実感できることでしょう。
またご報告いたします。
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